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『ペンギン・レッスン』感想 実話を元に映画化 ペンギンは本物?原作との違いは

人間ドラマ/恋愛
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こんにちは。
かわいいペンギンとともに、軍事政権下を生きる人々を描いた映画を観たので感想を書くサトーです。

『ペンギン・レッスン』作品情報

タイトルペンギン・レッスン
公開年2024
上映時間112分
ジャンルドラマ
原作原作:トム・ミシェル「人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日」
原題THE PENGUIN LESSONS
監督ピーター・カッタネオ
脚本ジェフ・ポープ
キャストスティーヴ・クーガン、ヴィヴィアン・エル・ジャバー、ビョルン・グスタフソン、アルフォンシーナ・カロッチオ、デイヴィッド・エレロ、ジョナサン・プライス
配給ロングライド

『ペンギン・レッスン』あらすじ

有限会社ロングライド
LONGRIDE - 映画配給会社ロングライドの公式サイト。劇場公開情報を随時更新。

1976年、軍事政権下のアルゼンチン。夢を見失い、人生に希望を見いだせずにいた英国人の英語教師・トムは、名門寄宿学校に赴任する。混乱する社会と手強い生徒たちに直面する中、旅先で出会った女性と共に、重油まみれの瀕死のペンギンを救うことに。女性にはふられ、残されたのはペンギンだけ。海に戻そうとしても不思議と彼の元に戻ってくる。こうして始まった奇妙な同居生活。「サルバトール」と名付けたそのペンギンと、不器用ながらも少しずつ心を通わせていき、本当に大切なもの ─人生の意味と、生きる喜び─ を取り戻していく。

『ペンギン・レッスン』見どころ3つ

①一羽のペンギンがトムや周りの人々をどのように変えていったかがわかる

この作品は、特に
動物と人間の交流ドラマが好き
型破りな教師が、生徒たちに貢献する話に関心がある
1970年代のアルゼンチンの様子が知りたい
そんな人に強く響く内容です。

「ペンギンかわいい」と「軍事政権こわい」が半々くらいだよ

②1976年のアルゼンチンの街の様子がわかる

軍事政権下のアルゼンチンで人々は生活し、買い物し、休暇を楽しみます。一方で言論の自由はありませんでした。何が自由で、何が自由でなかったのか。普通に生活してるだけで突然、権力の恐怖と暴力に飲み込まれます。可愛いペンギンだけじゃなく、軍事政権下に生きる人々の恐怖もしっかり描かれています。

③キャメルとブルーのカラーリング

本作で印象に残る色合いは、トムのジャケットのキャメルシャツのブルーでした。
キャメルは前半の、トムと同僚が歩く街の茶色ベースの色合いとマッチしてて、1976年のアルゼンチンを印象的に演出しているようです。
そして茶系つながりで、ペンギンのサルバトールと出会った砂浜の色、トムたちが暮らしている学校の壁の色など、随所でベースカラーとして出てきます
ブルーは空やプールの色としてアクセントになっていました。そういった色合いも印象的な作品です。

白黒のペンギンがいても違和感ない世界だね

『ペンギン・レッスン』原作と映画の違い

この映画には原作があります。
トム・ミシェル「人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日

映画『ペンギン・レッスン』は、トム・ミシェルの回顧録(原題:The Penguin Lessons)を下敷きにしていますが、主人公の年齢・家族設定やヒロインの存在などを大きく違います。

原作は、若い独身の英語教師とペンギンの友情と成長の実話です。

一方、映画は主人公は年を取って中年になり、家族を事故で亡くしています。そこに家族を失った悲しみや立ち直る姿、社会問題を織り込んだドラマになっています。

社会情勢も、原作は背景程度ですが、映画ではがっつり軍事政権の恐怖が描かれています。

ペンギンは本物?

公式サイトによると、映画に出演したのは主に2羽のマゼランペンギンだそうです。
どうやら本物のようですね。だとしたら、アカデミー候補になるくらいに演技が上手いです。本当にサルバトールの首を動かすタイミングとか、動かす方向や角度がドンピシャで、監督は撮影が楽しくてしょうがなかったんじゃないかなと推測します。

『ペンギン・レッスン』感想

全体の感想としては、軍事政権下という厳しい環境に移住してきたトムが、喪失感を抱えながらもペンギンを見捨てられず、人との交流を求めながらも時に恐怖で動けなくなり、それでも日常生活を淡々とこなしていく中で、立ち直っていく様子が印象的でした。

トムは喪失感を抱えていますが、人との交流も求めています。そのせいか、なついてくるペンギンを海に返すことができません。学校の寮に連れて帰ってしまいます。

そして学校では、校長から担当クラスの生徒たちの成績を上げろとプレッシャーをかけられます。

英語の成績が悪い上に、授業を受ける態度も悪い生徒たちを、トムはどうやって導いていくのでしょうか。

そうです。トムはペンギンを使いました。
悪ガキ男子生徒たちの前にペンギンを連れ出して、授業を行います。
ペンギン効果は抜群で、生徒たちは授業に集中し始め、やがて成績も向上していきます。
だからタイトルが『ペンギン・レッスン』なんですね。

悪ガキ生徒たちでもペンギンには危害を加えないから、そこは安心していいよ

また、この映画はトムとペンギンの交流がアピールされていますが、それ以上に、軍事政権下で生きることの恐怖が印象に残ります。

政治が安定しないと、市民に主権がないと、自由にものを言えないし、言ったらどんな目に遭うかがわかります。

2026年の日本に当てはめてみると、一歩踏み違えれば『ペンギン・レッスン』の世界に転落してしまうであろうことは、容易に想像できます。

この映画は、言論の自由と思想の自由がどれだけ、ありがたいものであるかを考えるきっかけにもなるでしょう。

『ペンギン・レッスン』がおすすめな人

ペンギンが演技する姿が見たい人
✓かわいいペンギンが人間と交流する感動的な話が見たい人
軍事政権下に暮らす人々から、生き抜く姿勢を学びたい

『ペンギン・レッスン』劇場情報/上映館はこちらでチェック

『ペンギン・レッスン』劇場情報はこちら
配給:ロングライド

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