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映画『フレンチ・イグジット さよならは言わずに』感想とタイトルの意味を考察

人間ドラマ/恋愛
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こんにちは。
さいきん観た映画の感想を書くサトーです。
最後の方で、タイトルの意味の考察と結末についてのネタバレがありますので、まだ見てない方はご注意ください。

『フレンチ・イグジット』作品情報

作品名フレンチ・イグジット さよならは言わずに
制作年2020
上映時間110分
ジャンルドラマ
監督アザゼル・ジェイコブス
原作/脚本パトリック・デウィット
キャストミシェル・ファイファー(フランシス・プライス)、
ルーカス・ヘッジズ(マルコム・プライス)、トレイシー・レッツ(フランクリン・プライス:声)、ヴァレリー・マハフェイ(マダム・レイナード)、イモージェン・プーツ(スーザン)、ダニエル・マクドナルド(マデリン)、スーザン・コイン

『フレンチ・イグジット』あらすじ

NYに住むフランシスと息の子マルコム
フランシスの裕福な夫が死んだ後も
自由に過ごしていましたが
ある日、破産します。

お金がなくなることは
だいぶ前から分かっていたんですが
フランシスは何もしませんでした。

それで豪華な家も、家具や家財も売り払うことになります。
親友にそのことを話すと、
じゃあ、パリに私のアパートがあるから、そこに住む?と嬉しい申し出が。
しかし、フランシスはどことなく浮かない顔。

息子と猫とともにパリへ移り住みます。
そこで、いろんな人と出会ったり
猫が逃げたしたりします。

そうこうしてるうちに、お金が底をつきます。
最後にフランシスが選んだ道は…?

『フレンチ・イグジット』見どころ4つ

①フランシスの独特なお金の使い方と死生観

「お金がなくなったら死ぬ」という覚悟を持ち、行動するフランシス。

②猫がいるワケ

フランシスは死んだ夫に猫が乗り移ったと考え、パリに連れていきます。果たして夫は猫になったのか。

③パリでの奇妙な共同生活と人間模様

豪華な家を失った後に移り住んだパリのアパートで、周囲に集まってきた人々と美味しいものを食べ、飲み、過ごす時間の描き方。

④タイトルの意味を考えさせる幕切れ

「フランスの出口(French Exit)」とは何を指すのか。フランシスが選んだ道が、観た後にじわじわと深い余韻を残します。

『フレンチ・イグジット』全体の感想と考察

フランシス、破産しても働かない

フランシスと息子のマルコムは
リッチな生活をしていたせいか、働いてないんですね。
働いてるようには見えないんですよ。
不労所得もなさそうです。

だから破産したあともお金が入ってこないんです。
パリへ移ったあとも、
財産を売り払ったお金で細々と暮らしていくしかないんですね。

お金はどんどん減っていく。
でもフランシスは一向に働こうとしないんです。
息子にも、働いてとは言わないし
親しい人にお金の無心をする様子もないんですね。

フランシス、お金を使う

フランシスはその貴重なお金を
なぜかどんどん使うんですね。
チップをはずんだり、わざと多めに払ったりして。

ある日、公園にいる男性に、なぜお金を使うのか
みたいなことを聞かれるんです。
フランシスは「幸せを感じたいの」と言います。

他人のためにお金を使ったら
幸せになれると思っているようです。
でもこの直後に起こることで、それは違うと気づきます。

それとも、これはフランシス独特のお金の使い方なんでしょうか。

フランスと息子マルコム

フランシスは息子のマルコムを
自分の都合のいいように扱うんですね。

彼の都合とか気持ちとかお構いなしです。
おそらく「友達親子」というやつで
自分とマルコムは一心同体と
思っていたんじゃないでしょうか。

しかし、他人にお金をあげたとき
息子が冷たい目で自分をみていることに気づきます。

もしかしたら、そのときフランシスは初めて
息子は自分とは別の人間だと気づいたのかもしれません。

みんなで美味しいものを食べる

そしてフランシスは、残ったお金を
自分の周りに集まってくれた人たちのために使います。
要は、みんなで集まって美味しいものを食べたり飲んだりします。

それがフランシスが決めた、
最後のお金の使い方だったんですね。
彼女は幸せを感じたのでしょうか?

フランスが覚悟を決めた瞬間?

さて、話をちょっと前に戻します。
パリへ移ったあと、フランシスは親友に手紙を書きます。
私はお金がなくなったら死ぬ」と。

振り返ってみると「パリ」と聞いたときから
もしかしたら彼女は
覚悟ができていたのかもしれません。

親友はアパートを貸すことで彼女を助けたつもりでしたが
フランシスからすると、それは
” 引導を渡された ”気分だったのかもしれません。
であれば、そのときから覚悟ができていたことになりますね。

French Exitの意味を考察【ネタバレあり】

『French Exit』はGoogle翻訳にかけると「フランスの出口」ですが
英語の慣用句で「挨拶せずに立ち去ること(パーティーなどをこっそり抜けること)」を意味します。

フランシスは最後まで自由に生きたのだと思います。
そして彼女が愛した猫もとい夫も、彼女と共にいます。

私が思うに、French Exitとは、フランシスにとっての人生の出口だったのかなと。

つまり、タイトルはフランシスの人生の終焉を示唆しているのであり、映画のラストもこれを思わせる形で幕を閉じます。

彼女はここで、「この世」から退出したのです。
さよならも言わずに、立ち去ったのですね。

『フレンチ・イグジット』がおすすめな人

シュールで静かな余韻を楽しみたい…派手な逆転劇よりも、登場人物の心理描写や独特の雰囲気が好きな人

お金と幸せの関係について考えたい富を失った人間がどのように最期を飾るのか、一般的な成功とは異なる価値観にふれたい人

依存や自立に悩む親子関係に興味がある…「友達親子」や「一心同体」という執着から、相手を他者として認識するプロセスに興味がある

フランスを舞台にした少し毒のある人間ドラマが好き…単なる観光気分ではなく、どこか哀愁漂うパリの空気感を楽しみたい人

それでは、お読みいただきありがとうございました♪

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