こんにちは。
販売されている水を飲んで生まれて初めて「まずい」と思ったサトーです。
さいきん見た映画と読んだ本の感想です。
ガリバーの大冒険1960
ガリバー旅行記として最初に実写化された映画だそうです。
巨人の国のリスとワニがストップモーションアニメで表現されています。
ストーリー:
海で遭難したガリバーが小人国と巨人国にたどり着いて、恋人と一緒に大冒険をして無事に帰還する話です。原作にある飛島(ラピュタ)と馬の国は出てきません。
感想:
小人国で木を抜いたり土地を整備するとか、巨大なガリバーが実用的な使い方をされていましたね。
そして原作ではガリバー1人が大冒険するのに対し、映画では恋人がいました。
映画では観客に親近感を持たせるためなのか、乗船前のガリバーと恋人の様子を見せてから冒険に出発してましたね。
あと気のせいか、ガリバー含めて地位ある男性のパートナーは全員白人女性のようだったんですね。あれって何なんですかね。男性は非白人もいたんですけどね。
映画では王宮の火事はガリバーが口に含んだワインを吹きかけて消してましたが、原作では放尿してました。たしかに自分の住まいに大量に放尿されたらブチ切れますね。映画では絵的にも放尿はできなかったのでしょう。
全体として原作と違うところは多々あるものの、エンタメ作品としてうまく作ったなーという印象です。
ガリバー旅行記
原作の邦訳で2015年発行です。
電子書籍の巻末には「翻訳 原民喜」とありますが、Webサイトの販売ページには「飯豊道男」とあります。このへんはちょっとよくわからないですね。飯豊氏は青空文庫の『ガリバー旅行記』の翻訳にも携わったようです。
ストーリー:
目次は、小人国、大人国、飛島(ラピュタ)、馬の国となっていて、ガリバーがそれぞれの国にたどり着いて大冒険をする話です。
(以下、巨人の国は大人国とします)
感想:
原作ではガリバーには妻子がいて、妻子を英国に残して船で冒険します。
で、1つの国にいったら一旦帰国してまた旅にでます。
日本についてもちょっとだけ出てきますよ。
映画にはなかった飛島(ラピュタ)と馬の国の話がでてきます。
読んでいて思ったのは、この作者の想像力は凄いなあということです。
あと作者のジョナサン・スウィフトはかなりの風刺家だったらしく、この作品全体にもそれがきいていますね。
だた、Wikipediaによるとジョナサン・スウィフトは晩年は「気がおかしくなってしまった」そうです。享年77歳。
内容とは全く関係ないんですが、電子書籍の中に2箇所ほど「聞く」が「開く」になっていました。皇帝の声は「よく開き取れます」、主人はわたしの「話を開いて」です。誤植ですね。
日本登場
驚いたのは日本がでてきて、ガリバーが日本にやってくることです。
1709年5月とのことなので、徳川家宣あたりが支配していた頃でしょうか。本文中ではガリバーが会ったのは「日本皇帝」となっていて、私にはそれが将軍なのか天皇なのか分かりませんでした。
あと長崎がナンガサクにと呼ばれていました。
こんなところで日本の記述にあうとは夢にも思っていなかったので驚きましたね。日本には人魚伝説とか妖怪がいるので、不死の人の話もすんなり受け入れるんじゃないかなと思ったり。
映画との違い
映画との違いは、小説だけあって、小人国や大人国の描写やガリバーの冒険の様子が細かく書かれていることです。
逆に映画と原作に共通することで一番印象的だったのは、同じ王室の人でも、
小人国の小さい人は大きいガリバーを支配したがり、
大人国の大きい人は小さいガリバーにもかなり寛容的だったことです。
まあどちらも個体差はあって、小人国の協力的な人もいるし、大人国の意地悪な人もいたんですけどね。
あと原作の大人国の王様は平和を愛する賢い人なんですね。それで醜い争いや殺し合いを嫌うんですよ。
そんな王様に対して、小さいガリバーは自国の武器や戦闘方法を自慢するんです。
それを聞いた平和を愛する賢い王様は、ガリバーを虫けらのごとく軽蔑するんです。
「よくもお前のような、ちっぽけな、虫けらのような動物が、そんな鬼、畜生にも等しい考えを抱けるものだ」とね。
この本の中で一番強い言葉だったんじゃないかと思います。
このあたり、争いや殺戮や他国の支配を好むものへの、作者の嫌悪感がむき出しになっているのかなと。
ここを読んでいて思ったのはですね、自分が素で敵わないと思った相手に、武器や戦闘方法の自慢をするっていうのは、なんというかあるタイプの人間の本能的な部分なのかなと思いました。
たぶんこれ、ガリバーが女性だったら到達しない考え方だと思うんですね。
戦闘や殺戮や支配を自慢する男性の攻撃的な部分ですね。
まあこの時のガリバーには大人国の巨大な王様に対抗する術がそれしかなかったのかもしれませんけどね。
そういう戦闘や殺戮方法や支配を自分たちの「資産」と考えて交渉に及ぶ人間がいるというのがね、衝撃的でした。
それを冒険小説の主人公がナチュラルに行うんですからね。
私とは相いれない考え方ですね。
私はそれは手段であって資産ではないと考えますからね。
まあよく考えたら昔から武器商人というのがいるので、ああいう人たちの考えた方は、こういうものなんでしょうね。
あなおそろしや。
馬の数え方
馬がね、出てくるんですけどね。
本文中で「馬が一匹」とか言ってるんですよ。
あれ、馬って「頭」じゃなかったっけ?と思って調べたら、どうやら最初は「匹」だったけど、人間を基準にして人間より大きいと「頭」にすることにしたらしいです。
へぇ~数え方に歴史ありですね。
ガリバーが行ったのはどこだろう
読んでて疑ったのはですね、ガリバーが迷い込んだのはもしかして、バミューダトライアングルみたいな時空がねじくれている海域かなということなんですよ。
または時空の切れ目を通っちゃって、マルチバースみたいな所へ迷い込んだのかなと。
またはドラえもんのガリバートンネルみたいなやつを気づかぬうちに何度か通っちゃったのかもしれないですね。
(スモールライトを検索した結果、その名もガリバートンネルなる物ががあることを初めて知りました。もうすでにあったんですね)
またはそれらを組み合わせた現象が発生してしまったとかね。
だとしたらマルチバースの先取りですかね?
まとめ
この本の最後には訳者あとがきがあって、
K.Cに
一匹の馬
ガリバーの歌
などがあります。訳者のエッセイみたいなものと詩です。これらの意味はわかりませんでした。
何にせよ、ガリバーが超強運であることは間違いないですね。
これだけの冒険を重ねても、無事に家に帰ってこれたんですからね。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪


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