科学者のエマニュエルは、ニューギニアで発掘した原始人の骸骨をロンドンへ持ち帰る。ある日の研究中、骸骨の指先に水を加えた瞬間、指に肉が蘇ってきた。 エマニュエルはその指から血をとって血清をつくり、娘のペネロピーに投与した。
やがて娘は狂い出し、人を殺し始める。
そしてエマニュエルの研究を狙うジェームズによって骸骨が持ち去られてしまう。
骸骨の怪物
まずここに出てくるのはゾンビじゃないんですよね。
じゃあ何かというと、そいつは最初は骸骨なんですね。で、あとから肉の怪物になります。
原題は『The Creeping Flesh』で直訳すると、「忍び寄る肉」となります。
ここではそいつを怪物と呼びましょう。
ゾンビとは
ちなみに・・・ゾンビの定義はWikipediaによると、「通常、生き返った死体やウイルスに感染した人間として描かれる架空のクリーチャー」
となっています。
が、この映画に出てくるのは、骸骨なんですよね。たしかに死んでるけど、そもそもこの骸骨、人間の骨格じゃなさそうなんですよ。
原始人という設定らしいけど、原始人にしては身長が2メートルくらいあるし、頭蓋骨も人間の倍くらいあって、肋骨と背骨の間の空間も倍くらいあるんですよね。あれを人間というには無理があるかと思います。
しかもこのゾンビ、もとい肉の怪物が出てくるのは最後の最後なんですよね。骸骨は最初からいるんですけど、肉の怪物に変身するのは最後です。なので、この映画ではゾンビもとい肉の怪物はメインじゃないんです。
で、それまで登場人物たちは何をしてるかというと、博士エマニュエルの研究、院長ジェームズ側の事情、ジェームズの患者の脱走、ペネロピーが狂った様子、エマニュエルとジェームズの対立など、いわば人間関係のドラマですね。
それがメインです。
骸骨はおまけです。
あの骸骨、つまり肉の怪物は最後まで出てこないんですね。
だから、いかにもなゾンビ映画を期待するとガッカリします。
タイトルの謎
なんでこの邦題になったのかは分からないですね。
この映画が公開されたのは1973年だそうで、その頃にはゾンビの定義が決まってなかったとか、日本ではゾンビがあまり浸透してなかったのかもしれませんね?
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が1968年なので、それを見ればゾンビがどんなものかわかったと思うんですけどね。
あとですね、ネタバレすると・・・最後はあの怪物どこ行った??となります。なんかちょっと出てきてすぐいなくなっちゃうんですよ。タイトルにゾンビってあるのにね。そこもちょっと雑です。
まとめ
話としてはよくできています。ところどころ雑な部分はありますけどね。
この時代の雰囲気とか好きな人はまぁ楽しめるかもしれません。
もし私が現代風にアレンジするなら、もっとテンポを速めて、生物学的研究の根拠をしっかり示して、肉の怪物をもっと早い段階で登場させるでしょうね。あと怪物にキャッチーな名前をつけると思います。
というわけで、ゾンビ映画ではないけれど、全体的には話はよくできている作品でした。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪

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