こんにちは。
寒い夜に雪の世界のホラー小説を読んで、ちょっと怖くなったサトーです。
さいきん読んだ本の感想です。
『ウェンディゴ』作品情報
| 書名 | ウェンディゴ |
| 著者 | アルジャーノン・ブラックウッド |
| ページ数 | 93 |
| ジャンル | 怪奇小説 |
『ウェンディゴ』あらすじ
カナダの森に住む伝説の怪物「ウェンディゴ」について書かれた怪奇小説です。ホラーです。
ヘラジカを狩るために、カナダの雪の原生林に踏み込んだ狩猟隊が不可解な存在に遭遇する。
姿は見えないが、確かにそこに「いる」ものが闇に紛れて忍び寄る。
雪に閉ざされた世界で、男たちは無事でいられるのか。
『ウェンディゴ』を読むと分かること

『ウェンディゴ』を読むと次のことが分かるよ
- ウェンディゴという恐怖の存在を知ることができる
- 先住民と他所から来た者の考え方の違いを垣間見ることができる
『ウェンディゴ』感想
寒くて誰もいない原生林での恐怖を堪能
ホラーです。怖かったです。
しっとりしたホラーで古典的な怖さがあります。
週末の夜に深く考えずに読み始めたんですが、途中から怖くなって、使っていない隣の部屋の電気も点けました。暗闇では読めなかったんですね。
私がいるのは雪国でも原生林でもない、住宅街の安全な家の中なんですが、それくらい怖かったんですよね。
誰もいないはずの雪の原生林でテントを張っていたら、外から声が聞こえるとか。
姿は見えないのに足跡はあるとか。
私がその場にいたら、ヘラジカなんか諦めてとっとと逃げ帰ってきますね。
映画『レヴェナント』を思い出す
『ウェンディゴ』はカナダの雪の原生林が舞台です。
『ウェンディゴ』を読みながら頭に浮かんだのは、映画『レヴェナント:蘇りし者』の映像です。
レオナルド・ディカプリオ主演、アメリカ北西部の超がつく山の中、しかも極寒地帯が舞台。
先にレヴェナントの映像を見ていたので、ああ、ウェンディゴの世界もきっとこんな感じなんだろうなー、どこまでも続く白い世界で、天まで届きそうな高い木々があって、雪が深くてなかなか前へ進めない…そしてたまに野生動物に遭遇して死にそうになる…とイメージしやすかったです。
人間や文明の影や形さえない、雪に閉ざされた大自然のど真ん中で繰り広げられる、ホラー体験です。
ウェンディゴの正体【ネタバレ】
実は、小説の中では、先住民が怖れているウェンディゴそのものは姿を見せません。
仮の姿では現れるんですが、本当の姿は見せないんです。
気配は感じるけど、読者はその真の姿を知ることはない。なぜなら、見た者は無事ではいられないから。
私が思うに、ウェンディゴとはカナダの雪の原生林に住む精霊というか、その土地の畏怖の存在です。
そこに住む人間が恐れる超自然的なもの。
日本人ならピンとくると思いますが、日本の山や自然の中には神様がいます。八百万くらいいるはずです。
また、神様だけではなくて、怪物や幽霊もいるでしょう。
なので、日本人ならウェンディゴの存在は受け入れやすいと思います。
特定の地域や建物にまつわる怪談や不思議な話は、たくさんありますよね。
ウェンディゴも、そういうものの一種だと思います。
そういうわけで、ウェンディゴの正体は、自分の土地に侵入してきた者を痛めつけて排除する精霊とか魔物のような存在かなと思いました。
寒くて静かな夜に、ひとりで読んでほしい
実は、ウェンディゴの前にブラックウッドの『微睡みの街』を読んだんです。
こちらはホラーというより、幻想的なファンタジーに近い感じでした。
全然怖くないので、ブラックウッドはこういうかんじなのかー、読みやすいなーと思って『ウェンディゴ』を読んだら、怖さが格段に違ったのです。
『ウェンディゴ』はぜひ、寒くて静かな夜にひとりで読んでみてください。
この本がおすすめな人
・迷信や伝説の中の「正体不明」の怪物が好きな人
・雪や森の中が舞台のホラー小説が好きな人
・スプラッターや血みどろが出てこないホラー小説が読みたい人
それでは、お読みいただきありがとうございました♪


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